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布団の中からせよ蜂起せよ: アナーカ・フェミニズムのための断章 高島鈴 人文書院 2022年刊

布団の中からせよ蜂起せよ: アナーカ・フェミニズムのための断章 高島鈴 人文書院 2022年刊

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生きづらい空気の中で、彼女の言葉に救われました。

著者の高島鈴さんは、まだ30歳という若さですが、「空気」と抗う生き方を選んだ人です。凛としていて、とても腹の座った人だという印象を受け、読んでいて希望を感じさせてくれました。

彼女の肩書きは「アナーカフェミニスト」。直訳すれば、無政府主義的なフェミニストという意味になります。初めて聞く言葉でしたが、本書を読むと、その言葉自体が彼女の覚悟を表しているのだと分かります。

『布団の中から蜂起せよ』というタイトルから、「布団から出て社会に出て声を上げよう」という本だと思う方もいるかもしれません。しかしこの本は、そういう本ではありません。

「布団から出られなくてもいい。声を上げられなくてもいい。それでも、その厳しい現実の中で生きていること自体が、すでに社会に対する抵抗なのだ。だから、とにかく生きてほしい。」

本書から私が受け取ったメッセージは、このようなものでした。

国家という権力や権威そのものを疑うアナキズムの立場から語られる彼女の言葉は、「差別」に対して非常に敏感で、鋭く、そして的確です。しかし同時に、弱い立場に置かれた人々への深い共感と連帯の思いが込められていると感じました。

また本書では、アナキズムやフェミニズムに関する多くの推薦書も紹介されています。エッセイのように読みやすい文章の中で、思想や歴史への入口も示してくれる一冊です。

この本は、エッセイ風に書かれた彼女の宣言であり、同時に仲間へ向けたメッセージでもあるのだと思います。

今回の特集の中では、他の本とは少し趣の異なる一冊ですが、あえて最後に紹介したいと思いました。

もし、人生に傷ついたり、絶望したり、疲れてしまった人がいるなら、まずこの本から読んでみてください。

なお、2026年3月現在、高島鈴さんはYouTube番組「ポリタスTV」に週1回レギュラー出演されています。トークも非常に鋭く、話もとても上手な方なので、興味のある方はそちらもぜひ見てみてください。

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